初デリヘル
デリヘル呼ぶという夢を叶える、ほぼそれだけのために秋田まで足を運んだ俺は10時間に及ぶ移動中ずっと運転しながら脳活動の99%を譲とイチャイチャする妄想に注ぎ込んでいた。おかげでパンツが我慢汁でかなり湿った。
夜中3時発という肉体的にハードなスケジュールだったせいか1時間おきにサービスエリアで休憩しないと体が持たない状態だったがどんなに目的地が遠くても、眠くても、疲れても、この先には地上最後の楽園、デリバリーヘルスが待っているんだと思えばこの旅は全然苦じゃなかった。
さて、午後2時過ぎに到着しビジネスホテルにチェックインを済ませると少しギャンブルで小遣いを稼ぎ夜7時、いよいよデリヘルを探しにかかる。秋田市内には10店ほど風俗店があるようで、値段帯はほとんどが10~15kの「激安」風俗店だ。都内では地雷しか踏み場のない自殺行為にも等しい危険店だが、写真を見るかぎりはそんなヤバいオーラは一切感じない。秋田美人はきっとお金に汚い都内の糞ビッチとは違い、謙虚で内外面ともに優れた美人の中の美人に違いない。入念にサイトを調べ、俺は〇〇クラブのユメちゃんという女の子に決めた。しかしいざ電話をかけようとすると、緊張しすぎて何度もiphone閉じて断念しちゃうんだよね。一時間ぐらい一人で悶々としてた気がする。
けどなんとか予約を済ませ、10時になるのを2時間ほど本読みながら過ごそうとベッドに転がる。
けど心臓がバクバクしすぎて全然集中できない。妄想以外にできることがない。
待ってる時間は本当に寿命縮まる思いだった。
20分遅刻しようものならもう心臓麻痺で死にそう
・・・・・・・・・・・・・・・・あれ、来ない。
2時間経っても来ないぞオイ。
初めてだから勝手がわからず、デリヘルに問い合わせることもできない俺は2時間に及ぶ放置プレイで心身共に相当疲弊し、「これもサービスの一環なのかな〜」などとブツブツ言いながら睡魔に襲われていた。
日付が変わり気力は限界を迎え、遠のく意識の中右手のスマホを地面に落とした直後、なんとコンコンと小さなノックが。
神は私を見捨ててなどいなかった!
霞んでいた薄暗い部屋の景色が一瞬でエロティックな香りを醸しだす
俺は深く深呼吸をして、ドアノブに手をかけた
では、デリヘル童貞の諸君、お先に行って参ります!!
さて、此処から先は賢者モードどど氏による感想である。
だあああああああああああああああクソクソクソクソクソクソうあああああああああああああああああああああ騙されたあああああああああああああ金返せ金返せ金返せ死ね死ね死ね死ね死ねブスデブチビ女豚豚豚豚豚豚豚豚消えろゴミ屑俺をなぁああああああここまで怒らせた女はなあああああああお前が初めてだよ糞豚ァァァァァァァァァァァァァァァアアア
心臓の鼓動を全身で感じながらそっと扉を開けるとなんとそこには
イメージと真逆のデブスが。
いや、詐欺ってレベルじゃねーぞ
HPの写真と明らかに別人だろ
鼻とかめっちゃ潰れてるし、身長160ってあるけど150も多分ねーよ。
あと腹囲俺よりあるだろコレなんだよおい
今ならこいつが天使のように可愛くみえる
あまりの現実とバーチャルの差異に頭が真っ白になっていたが嬢はお構いもなく部屋へ入る。
後になって知ったけど、風俗店ではネットの写真と別の人が来るのは珍しいことじゃないそうだ。
悪びれもなく荷物を置く。
おもむろにケータイをいじりだす。
舞台裏のアイドルより態度悪い。
家での俺に対する妹の態度とそっくりじゃないか。
とにかく混乱していて声も出なかったのだが、このときチェンジと言っておけば、俺はこんな思い出を作らずに済んだのかと思うと後悔の涙が止まらない。
とりあえずシャワーを浴びるというのでユメに合わせて俺も服をもそもそと脱ぐ。
生で身内以外の女性の裸体を観るのはほぼ初めての僕はその圧倒的迫力に言葉を失っていた。
ババアが50に近づくと急に形作る不自然さ漂う超だらしない肉塊ボディを、彼女は弱冠20代にして会得していたのだ。
あとドリルみたいにとんがったおっぱいがすげーキモイ。
寄生虫に侵食されたカタツムリの触覚にそっくりだった。触りたくもない
何一つ魅力を感じない彼女の裸体に僕はただ立ち尽くす。息子も息の音を止めている
あと僕は嬢に初めてなんでよろしくお願いしますwって言えばあとは全部エスコートしてくれるもんだと思い込んでいたが、現実はそう甘くなかったようだ。
「こういうの初めてなんすよ」「えーうそぉ」
「デリヘル呼ぶために秋田まで来たんですよー」「えーうそぉ」
会話までやる気がない。
シャワーは恋人同士みたいに体を密着させるのを夢見ていたどど氏はここでも悲惨な現実を目の当たりにすることになる。
僕が棒のようにつったっているとユメが事務的に陰茎を洗う。入念に手でマッサージする点は評価したいが童貞には結構痛かった。普段皮オナばかりなので刺激に慣れていないためである。
「もう出ていいよ」1分でシャワールームを追い出された。
ベッドに座りながらちょっと期待しすぎた自分にも非があることを認めつつ、一応これからが本番だ、2万円をドブに捨てるような思いはしたくない、切り替えいこうと心に誓った。
すぐにモンスターも風呂から上がってきた。
さぁバトル開始である。(四天王のBGM)
てきの ルージュラの こうげき!
「じゃ」
てきの ルージュラは ぐうぐうと ねむりだした!
ちょ、待てよ
なんでこっちに背向けて布団に潜るんだよ
俺頭真っ白だよ
美人のサービス精神旺盛デリヘル嬢を呼んだはずなのに
盛大に遅刻するわ養豚所の豚が届くわお客様無視でスマホいじりながら寝始めるわ
お前マジなんなんだよ
もう俺ほんと泣きそうだったよ
俺「えっ?なにそれ」
嬢「なにそれって」
「俺初めてだから全然分かんないけど、客なんだしなんかしてよ」
「え~なんかって?」
「うーんキスとか」
「あたしキス無理なんだよね」
そんなデリヘル嬢いんのか。いやしたくないけどね
「じゃあフェラは」
「あ、フェラも無理」
もう何しに来たんだよお前
「じゃあ・・・素股は」
「あー・・・うん・・・コンドームある?」
「うぃーどっこーしょー」
挙動が全て中年オヤジそのままな豚野郎は仰向けの俺にまたがると
ゆっくり腰を振りだした
一応これは刺激があって気持ちいいのだが、書いてて悔しい気持ちが溢れでてくるのは何故だろう。
しかし目の前で揺れるCカップが目障りでしょうがない。
腹部の脂肪が作る三段腹の波打を眺めても吐き気がする。
上を見上げようものなら脂肪分様のご尊顔が視界を覆うのでたまったもんじゃない。
はぁーこいつ好き放題ボッコボコにしたい
けどそういうプレイはきっと別途料金がかかるんだろうなぁ〜
僕はもう目を閉じてさっさと射精するのを祈るほかなかった。
巨大な肉塊は重力を味方につけて雑な腰使いながらもそれなりの刺激を与え、わずか2,3分で逝かせてくれたので「もうやめて」とこれを制止する。決して僕が早漏というわけではない。そう信じたい。
コンドームを丸めながらさて次はどうしようかと考えてみた。
まだ2~3発打てる体力は残っていたが、もううんざりだった。
早く帰ってもらいたい一心だった。
結論は3秒ででた。寝よ。
燃え尽きたジョーのように俯いて座っていると、ラードが少し申し訳なさそうに「時間大分余っちゃったね。一番短いのにする?」と尋ねてきたのでゆっくり頷くと、90分コース19000円から50分13000円に変え6000円を返還してくれた。この点だけは褒めてやる。ホント、ここだけな。
のろのろシャワーを浴び直し、残り30分は超適当に喋って潰した。こんな時間のために10分2000円も払ってると思うと怒りが湧きでて会話どころじゃなくなったが、なんとか我慢した。
あの時間を振り返ってみてもこれは授業料、これは授業料、これは授業料…お経のように唱えながら自己の過ちを正当化していたことしか記憶にない。それぐらい放心状態だった。
で、今こうして夜中の2時にデリヘル体験記を書き起こしているわけだが、結論から言うと
悪夢そのものだった。
遅刻するわ電話の一本もよこさないわブスが釣れるわ性格最悪だわでこれ以上心に深い傷を負えるデリヘル体験ってあるのかな?と疑問に思うほど衝撃的な経験だった。
だけどもうデリヘルなんて呼ばないよ!とは言わないよ絶対。
孔子は言いました。「過って改めざる、これを過ちといふ」
つまり今回の失敗から学び、方法を変えてまたデリヘルを呼びなさい。そうすればきっと最高のデリヘル体験を得られるでしょうと師はおっしゃっているのだ。
今度は知り合いの風俗狂い格闘家にしっかり聞くなり地雷回避策を練って挑もっかな。
あーーでもやっぱり現実でナンパするなり身なりを整えるなりの努力を重ねて彼女を作るべきなのかな~~~~~~~~~。
役満10回和がってもカバーしきれないほどデリヘルのショックは大きかったですけど、
夕方の麻雀で得た金 - デリヘル代 =0 なのでまぁそれを唯一の救いだと思いたいですね
ではそろそろスッキリしたので終わり